定時より1時間半早く仕事を引き上げ、自宅に戻り、今にも泣き出しそうな空模様の下、徒歩で新町駅へ。ここでスーツケースを積んだツレの車を待つ。デッドラインは17:56の高崎方面の電車。これを逃すと今回の計画が遂行不可能になる可能性が大きい。最近、JR高崎線は遅延が頻繁にあるのでちょっと不安。
心配をよそに、ツレは17:30に駅ロータリーに到着しスーツケースを落とし17:36の高崎行きの普通電車に乗ることができた。電車は遅延すること無く高崎駅に到着した。東京行きの新幹線Maxとき430号にはまだ時間があるので立ち食いそばでしばし日本食を食べ納め。もっと早い時間の新幹線に乗れたが折角、モバイルSuicaで特急券を購入したのでそれを待つ。上野に19:14着。雨の中、徒歩で京成上野駅を目指し19:30発のイブニングラ イナー57号に乗り込む。事前に予約した席は4号車にあったが、何故か入口は2号車のみ。青砥駅では8号車のみの乗降とのこと。テロ対策か?ところで指定の席に座り周りを見渡すとガラガラ。一週間前、会社をFTで早引きして日本旅行で発券する必要なかったかもしれない。余談だが、この京成線は実家の最寄沿線で立石駅から高校時代は津田沼駅へ、大学時代は大久保駅最寄の学校に通学していたのでイブニングライナー57号の車窓からの景色は懐かしく、いつの間にか船橋駅が高架になっていたとか、谷津駅は変わらないな、とか暫く驚きや感傷に浸る。成田駅を過ぎると4号車の乗客は我々とサラリーマン風の男性の2組のみ。我々は空港第二ビルで下車。駅構内は今まで何回も成田に降り立ったことがあるがその時とは比べ物にならないほど人がいない。終電後の駅のホームの様。3階の出国カウンターも閑散としており殆どのカウンターは閉じており、祭りの後の様相。そんな中、JALカウンターを目指し搭乗手続きを。22:00発JO071便ホノ ルル行きのe-tiketを提示し、2人で一つのスーツケースを預け、搭乗券を受けとりゲートへ。この時点で21:00ちょっと過ぎ。先ほどの閑散さとは裏腹にここには人が集まっており各々に浮かれた様子で同行者と談笑していた。女性同士のグループとカップルで8~9割を占めているだろうか。ま、我々もその中の一組であることは事実だが、この浮かれている大半の旅行者と我々が違うところはこの旅の目的だろう。
行き先なんて何処でも良かった。とにかく日本を離れ非日常に身を置きたかった。この一年の間に両親を亡くしたツレの悲しみを癒すには時間が正攻法だが、それ加速させるには旅も十分に効果的だろう。2007年末から義父が亡くなるまでの介護生活、さらに家主を失ったツレの実家には大型犬一匹と錦鯉六匹を残しており平日は近所のボランティアに甘えているが週末は我々が寝泊りして雑用に追われるという二重生活、社会保険や銀行関係、法事関係の手続き、打合せ云々が高波のように覆いかぶさり、精神的に崩壊寸前のツレをただ傍観できるはずも無い。そんな時、義妹夫妻がハワイでの結婚式に招待されたので「では、皆でガス抜きにハワイに行こう」ということで話がトントン拍子で進んだ。確かに義父が亡くなるまでも一泊二日程度の国内旅行は行ったがツレからすれば父のことが気になり、後ろめたさからか諸手をあげて楽しめなかったとのこと。そんなんで我々からしてみればハワイは行きたい場所のリストにはなかったが、全てを忘れられるには最適な場所のような気がして今回の旅行を計画した。(そんなことが無かったら多分、ヨーロッパかタヒチ辺りに行っていたと思う)なので航空券、ホテルは個別手配の完全個人旅行。ホテルは義妹夫婦が滞在する Moana Surfriderというスターウッド系の老舗ホテルで一番安いレートの部屋をチョイス。フライトはツレが仕事を終えてギリギリ間に合うJALのホノルル行き最終フライトを予約。準備はそれだけ。ボクはハワイは初めて、ツレは女友達と行ったことがあるので2回目。現地でのアクティヴィティは現地で決定することに。逆になにもしなくても良い、それが最大の贅沢だと思った。
さて、JO072便は定刻に漆喰の夜空に飛び立ち、日々の雑多な煩わしさは日本に置いてきぼり。機内サービスのクレマドを一気に飲み干し、軽い内容の機内食を赤ワインで流し込んだところで意識が遠のく。MagicⅡの映画コンテンツはそそるものが無く、寝たり醒めたりを繰り返していると7時間程度でホノルルに10:30頃に到着。『アロ~ハ~』と南の島の陽気な入国審査をイメージしていたが、ここはアメリカ合衆国、指紋を採取されたり顔写真撮られたりと厳しい審査があった。(前の3組が入国カードを書き直させられていた)非常食にとSOYJOYを持ち込んだがそれも申請しなければならないという厳しさだったが無事、入国許可をもらいワイキキ・エアーポート・エクスプレスに乗り込み滞在先のMoana Surfriderへ。チケットは発車後に係員が販売に来る方式。観光ガイドによるとこのワイキキ・エアーポート・エクスプレスは片道8ドル、往復13ドルとのことだったが、原油高の影響か片道9ドル、往復15ドルだった。往復を2名分購入。なんだかんだで11:30にホテルに到着。チェックインが15時ということなので荷物を預けビーチサイドのバーでランチ。スモークターキーが挟んであるサンドイッチ、オレンジジュース、ツレはスムージーを注文。サンドイッチは2人で1皿が丁度いい大きさでスモークターキー、目玉焼き、アボガド、焼いたベーコン、レタスが具。スモークターキーが美味い。13時までダラダラしていたが、念のためチェックインできないか聞くと、部屋の用意が出来ているとのことでチェックイン。City viewの部屋でキングサイズのベッドとバスタブの無い浴室のみの質素な部屋。これで朝食が付かず$265/nightとはCP悪し。窓は10cmしか開かないし、閉めても外の音が減衰せず大方が飛び込んでくる騒がしさ。どのガイドブックでも最高級のランクなのに、かなりがっかり。ま、一番安い部屋を選んだので仕方ないか。で、部屋で暫くダラダラしていると睡魔に襲われ、ここで寝ると確実に夜寝られなくなると思い格闘していると電話がけたたましくなり、応えると『アロ~ハ~』と義妹の弾んだ声。なんでも我々より早い便だったので、10時頃にホテルに到着し当然、チェックインできず、DFSで買い物していたとか。18:30にロビーで待ち合わせすることにして我々は散歩へ。水族館があるということなので一人$9払って見学。30分もあれば全部見て回れる規模だったが良い暇つぶし。その後、ダイヤモンドヘッドが丸々見渡せる公園でのんびりし心の洗濯ができた。
ホテルに戻る道すがらコンビニABCストアで朝食とミネラルウォーター、土産の菓子を買い込み$42。エヴィアンのミネラルウォーター1.5Lで$2.95は決して安くない。
さてさて、義妹夫婦と時間通りに合流し目指すのはホテルから徒歩で5分程度のところのThe Cheesecake Factoryへ。2003年に開店して以来、行列の耐えない人気店だそうで、屋号はThe Cheesecake Factoryだが食事もできる店だそう。メニューは半端でない数で200種類にも及ぶという。既に店はロコと観光客でごった返しており20分待ち。無線機を渡されるので離れた場所で待つことができる。順番がくると赤く光りながらバイブレーションする。買い物にもいける。便利だ。以下、注文した物。
4人でシェアするので一品づつサラダ、マヒ・ポキ、タコス、ポークチョップ、牛のスペアリブ。
全て美味かった。特にマヒ・ポキはマグロに似た赤味でガーリーックソースに漬け込んであり(所謂、づけ)香草の香りもして美味かった。あとポークチョップがジューシーで酒がとまらなくなった。胃が小さくなったのか、ビールを飲みすぎたのかは分からないが全部食べきれずドギーバッグの世話になることに。結局、女性陣も腹いっぱい食べ過ぎて名物であるチーズケーキにありつけなかった。支払いは義妹夫婦が「払う」と言ってきかなかったので不明。ごちそう様です。確かに行列が出来るのも頷ける店。ハワイにいかれる場合は是非チャレンジを。食後は腹ごなしに近場を散歩し、部屋に戻った後にホテルのバーでジントニックを。義妹夫婦は翌日午前だけFREEだが結婚1年目を過ぎた程度で邪魔しては悪いので、四十九日での再開を誓って?これでお別れ。我々も23時に部屋に戻って就寝。
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